首が痛い原因と種類
首の痛みはいろいろな原因が考えられます。 大きく分けて筋肉、関節、神経と分けられます。 その症状別の種類を動きによる症状などから説明していきます。
筋膜性疼痛
筋膜性疼痛とは筋肉やその周りの組織が原因で痛みが出ている状態です。
動作をした際に痛みが出ます。
首を回した方向と逆側が痛む
左に回したときに右側の首が痛む場合は筋肉系が原因のことが多いです。
もちろん関節に問題がある場合もありますが多くは筋肉が硬まってなることが多く見られます。
放っておいて改善しない場合は自然治癒しませんので専門家に診て貰うことをお勧めします。
筋肉の症状なのでレントゲンなどには写らない為、治療院で見てもらうのがいいでしょう。
椎間板症や関節周りの靭帯組織が原因
椎間板と呼ばれる関節と関節のクッションの役割をしているところに負担がかかり痛みがでたりします。
それと同時に膨隆した椎間板が原因で関節周りにも負担がかかり痛みが出ます。
【チェック方法】
首を回した方向と同じ側が痛む
左に回したときに左側の首が痛む場合は靭帯組織や椎間板にストレスがかかっている場合が多いです。
炎症などが起きている場合が多いのと寝違いなども同じです。
左に回してさらに上に首を向けるとさらに痛みが強くなる場合はほぼ関節が原因のことが多いです。
炎症反応が治まり3日しても痛みが取れない場合は整骨院、治療院で受診することがお勧めです。
放置しすぎると関節自体も硬くなり周りの筋肉が悪さをして二次的に痛みが出ることが多いからです。
頸椎椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは椎間板の中に入っている「髄核」と呼ばれるゼリー状の物質が「線維輪」と呼ばれる繊維を突き破り外に出る現症のことを言います。
イメージとしてはドーナッツの中にゼリーが入っているのが椎間板の構造です。
そのドーナッツをゼリーが押して出てくるのです。
ヘルニアになると動かすこと自体が厳しくなります。
痺れなどが出た場合速やかに専門家に診て貰うのが良いでしょう。
手術の選択は慎重に。
椎間板ヘルニアは保存療法である程度対処できるので麻痺などの症状がないようであればすぐに手術の選択でなくてもよいでしょう。
上を向いて首を回旋したときに腕や手に痺れが出るときは頸椎のヘルニアの場合があります。
ヘルニアとは関節のクッションの部分が一部外に飛び出して神経症状が出る事を言います。
痺れが出る場合は整形外科でMRIを診て貰うこともよいですし、治療院で頸椎のヘルニアなども治療できる先生のところに行くことをお勧めします。
自分の判断のエクササイズは症状を悪化させることがありますのでやらないでください。
首の痛みの急性症状
急性期とは何か外傷などが起こり炎症反応が起きるまでのことを言います。
寝違いやスポーツ外傷でなることがあります。
首を動かすときに強い痛みが出るのが特徴です。
1~3日くらいがピークで炎症が起きます。
最近痛みが出た場合の方が治りやすく放っておく時間が長くなるほど治りが悪いということを覚えておきましょう。
なぜならば放っておくことにより関節や筋肉、靭帯組織が硬くなり治療をしても治癒に時間がかかるからです。
痛みがあるときは早めに受診することがお勧めです。
寝違いの原因は飲酒や日々のストレスでなることがあります。
寝違いとは寝ている時に首が捻じれたままになって起こる状態です。
通常寝返りを行い首のストレスを緩和していますが、飲酒や日常のストレスが原因で脳が寝返りを行わなくなってしまう場合があります。
「前日にお酒を飲みすぎて朝首が痛い・・」という経験はありませんか?
それは脳が正常に寝返りを打てなくなりなったのかもしれません。
首の痛みの慢性症状
日々の姿勢や仕事が原因で徐々に悪くなり首に痛みが出ることがあります。
悪い姿勢で首がストレートネックになるなどして関節や筋肉などに負担がかかってしまい
徐々に悪くなっていきます。
関節や筋肉が硬くなった結果痛みとして症状が現れます。
お風呂上りに楽になる、朝痛みが出る場合は慢性症状の可能性があります。
お風呂に入る事で組織が柔らかくなり痛みが緩和し、朝は体が固まりやすいので痛みが出るのです。
交通事故などの外傷が起こった後も慢性症状が起こり得ます。
むちうち治療をしっかりとしないなど首に強い衝撃があって放置した場合に起こり得ます。
どちらも整骨院、治療院で治療可能です。
手術が必要な場合
様々な意見がありますが基本的には保存療法で対処可能です。
首が折れて緊急的に手術が必要などといった場合でない限り手術以外での改善を考える事をお勧めします。
首には神経が沢山ありますのでちょっと痺れがあるからといって安易に手術はお勧めしません。
しっかりと整形外科でのMRIと保存療法での経過を踏まえて観察することが大事です。
まずは自分に合った治療院を見つけて治療をしてみると良いでしょう。
自分でできるセルフケア
症状によってエクササイズが違うためここでは慢性の方の安全なセルフケアをご紹介します。
急性の方は今回のセルフケアはやってはいけません。
安易に動かさずすぐに専門家に診て貰ってください。
身体や首を暖める事で周りの関節や筋肉を緩ますことが出来ます。
首周りの筋肉を1,2分揉みます。
入浴で症状が緩和する人は入浴後が一番良いです。
首を軽く前後左右動かしながら固まっているところを気持ちが良い範囲で軽く揉みます。
この時痛みが出るまでやらないようにしてください。
首の付け根の骨の部分から首の上の部分にかけて軽く揉むのもよいでしょう。
揉むことで痛みなどの症状が強くなる人はすぐに中止してください。
基本的に強すぎなければ筋肉や関節が柔らかくなり症状が緩和するでしょう。
セルフケアには限界があります。
ケアしても一時的でまた症状が元に戻ってしまうという方は専門家に相談しましょう。
まとめ
整骨院や治療院では得意な分野が存在することがあります。
首の治療に強いところを探して問合せしてみましょう。
痺れなどがある場合は選択は慎重に。