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筋膜リリースの基礎知識

最近TVや健康グッズなどで紹介されている筋膜リリースはご存知でしょうか? 今回は筋膜リリースとは何か、どこの治療院に行けば良いのかを具体的に説明していきます。

そもそも筋膜とは?筋膜の構造は?

筋膜とは筋肉と皮膚の間にある組織のことを言います。
鶏肉の皮と肉の間に薄い皮がありますよね?
それが筋膜の構造です。
筋膜は大きく分けて浅筋膜と深筋膜に分かれます。
筋膜はコラーゲン繊維やエラスチンと呼ばれる組織によってクモの巣状に張り巡らされている繊維性結合組織のことを言います。

話題の筋膜リリースってどういうものがあるの?

筋膜リリースと一つに言っても色々なものがあります。
ただのストレッチを筋膜リリースと言っているものもあれば、ちゃんとした道具を使い筋膜リリースをしているものもあります。
今回は治療院や整骨院などでおすすめの筋膜リリースのテクニックをご紹介します。

1、グラストンテクニック(FaSTテクニック)

医療用ステンレスで出来た器具を用いて筋膜を直接リリースしていきます。
全国でもセラピストは多くはないですが海外の一流選手のトレーナーや海外のカイロプラクティックの人の間では非常にメジャーなテクニックです。
これは歴史的にも技術的にも筋膜リリースの本家とも言えるテクニックでしょう。
通常のクリニシャンと上級の資格である認定クリニシャンがいます。

2、SmartTool

グラストンテクニックと同じく医療用ステンレスを用いて施術するテクニックです。
同じような器具に見えますがエッジの形や形状などが違い施術方法も多少異なります。

3、テクニカ・ガビラン

3種類のステンレス素材により筋膜の癒着をはがしていきます。
角度が鋭角で表層の浅筋膜へのアプローチにはいいでしょう。

4、Rakulease(ラクリス)

ドクター開発の4D筋膜リリースシステム。
【手技療法×最新技術】
電流の力で瞬時に筋膜リリースが行われます。
施術はもちろんのことエステなどにも使われます。
安全で痛みがなく、急性外傷から慢性の症状まで幅広く適応になるのでおすすめの筋膜リリースの一つです。

筋膜リリースをした後は赤い跡が出る?

筋膜リリースがしっかりなされると赤い跡が出ます。
これは点状斑点と呼ばれる現象です。
筋膜の構造は蜘蛛の巣上の構造になっておりその中に毛細血管も入っています。
その毛細血管が癒着により拡張して赤い跡が出るのです。
悪い人ほど赤くなりますが施術をするごとに赤い跡が無くなってきます。
打撲の後とは違うので3,4日ほどでよくなっていきます。
よく吸い玉(カッピング療法)の跡と間違える人がいますが、あれは吸う事によりうっ血された結果の跡です。

筋膜リリースの科学的根拠

ラットでこういう実験があります。
ラットの脚を固定して筋肉の癒着がどうなっていくかを顕微鏡で観察した実験です。
では何日で筋膜の癒着が起こったでしょうか。

正解は1日です。
そのくらい筋細胞は癒着しやすいのです。
細胞が断裂したところに筋膜リリースを行いその経過を観察しました。
そうしたところ細胞の断裂部が再形成されていくのがわかりました。
筋膜リリースを行う事で組織を再生する線維芽細胞が形成され正しい組織に生まれ変わるという実験結果があります。

市販で買える筋膜リリースのグッズはどうなの?

結論から言うと点状斑点が起きないので筋膜リリースではないかとは思います。
ただし、固まった筋肉はほぐれ正しい使い方をすれば非常に良いグッズになります。
フォームローラーなどをすることにより「関節の可動域が一時的に向上する」、「ストレッチと同様の効果がある」というのは研究によりわかっています。
医療用ステンレスを用いて行う筋膜リリースのテクニックが正式な筋膜リリースのテクニックというのは覚えておきましょう。

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