椎間板ヘルニアが治るまで【完全ガイド】
長時間の車運転や中腰のままでの作業をする方、頻繁に重いものを持つ方は、自分が思っている以上に腰に負担のかかりやすい生活を送っています。 そんな人は腰椎疾患を発症しやすい環境です。腰椎疾患で代表的な「椎間板ヘルニア」と言う言葉を聞いたことがありますか? 椎間板ヘルニアは神経が圧迫されている状態なので、激痛が走ることが多いですし、最悪の場合は神経がマヒして脚が思うように動かせなくなる可能性もあります。 ここで基礎的なことを学んで、早めの受診、早めの治療を心がけましょう。
椎間板の構造と役割
椎間板の構造は髄核と呼ばれるゼリー状の物質とその周りにある繊維輪と呼ばれる構造で成り立っています。背骨のクッションの役割を果たしています。
椎間板ヘルニアとは
髄核と呼ばれるゼリー状の物質が繊維輪を中から外に押し出しゼリー状の物質が飛び出すことをヘルニアと呼びます。
腰では4番と5番の間に1番多く見られます。首では可動域の大きい4番から6番の間に多く見られます。
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人とは?
以下のような習慣がある人は要注意です。
■ 仕事や子育てなどで中腰の姿勢が多い。
■ 重たい荷物を運んだり、腰を強くひねる動作が多い。
■ スマホ首や猫背など、日常の姿勢が悪い。
■ デスクワークなどで長時間椅子に座っている。
これらの動作は背骨、特に腰に負担がかかっています。ヘルニアの予防や治療には、生活習慣の見直しも非常に重要です。
椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアの初期症状は激しい痛みやしびれなどが特徴です。腰を曲げた状態で痛い部位をおさえながら歩くのが特徴です。
人によっては痛みでベッドから動けない人もいる程の激痛です。あまりにも痛いために、すぐに手術をしてほしいと言う人もいます。
保存療法でのヘルニアの治療
首や腰のヘルニアの多くは保存療法で対応可能です。初期の症状では炎症が起きて痛みが強いため、来院できない人もいます。少しずつ痛みがおさまってくると施術可能になったりします。
施術としては、椎間板を中に戻すようなエクササイズや手技療法で良くするのが一般です。「マッケンジー体操」といううつぶせの状態で肘をついて腰を剃るような体操などが有名です。
最初は専門家の言うことを聞いてやるのが良いでしょう。ヘルニアはすぐには良くならないことが多いですが辛抱強く治療をしましょう。
【サロナビ豆知識】
ヘルニアが良くなってくると痛みが強くなる?
ヘルニアは初期の症状は痛みや痺れが起こってきます。足の指先やふくらはぎに痺れが起こるのが多いです。
ヘルニアが良くなってくるとしびれよりも痛みの方が強くなることがありますが、それはよくなっている兆候です。特に末端部のしびれが中枢部の痛みに変わると症状が改善している状態です。
お尻に激痛が走ったりもしますが、それは「中心徴候」と呼ばれるヘルニアが回復してきた証拠ですので、安心してそのまま施術を受けると良いでしょう
手術でのヘルニアの治療
ヘルニアで手術が必要な人は、かなり状態が悪いといえます。
手術の指標としては
・末端部に灼熱感を覚える
・排尿障害が起こる
・麻痺が強い
などがあるようであれば手術を考えましょう
近くの整形外科でヘルニアの手術ができリハビリもしてくれるところが良いでしょう